運命のボタン / the Box

今回紹介したい映画は、運命のボタン / the Box』です。

キャメロン・ディアスが綺麗で好きだからという理由で今まで数多くの作品を見てきたけど、「こんな映画あったんやぁ」

と思ってなんとなーく見てたら、一瞬で引き込まれました。もうキャメロン・ディアスが綺麗だからとかではない!! 疑問に思うことも確かにあるけど、ただただその映画全体の雰囲気というか、独特な暗さには引き込まれました。

 

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出典:https://www.amazon.co.jp/%E9%81%8B%E5%91%BD%E3%81%AE%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3-DVD-%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B9/dp/B003Z7DF7U

監督   リチャード・ケリー

脚本   リチャード・ケリー

原作   リチャード・マシスン 『死を招くボタン・ゲーム』

出演   キャメロン・ディアス

     ジェームズ・マースデン

     フランク・ランジェラ

     サム・オズ・ストーン

配給   Warner Bros. 

公開   2009年

あらすじ

ある日の早朝、、アーサー(ジェームズ・マースデン)、ノーマ(キャメロン・ディアス)、ウォルター(サム・ストーン)が暮らす家のベルがなる。ノーマは、5:45にどんな客かと不審に思いながらドアレンズを覗くと、1台の黒い車が走り去っていく。外に出てみるとそこにはダンボールの箱があった。その箱には、赤いボタンとメモ書きが入っていた。

その晩、スチュワードと名乗る火傷で顔の1/4程を失った老人がノーマの元を尋ねる。大金の入ったアタッシュケースを広げ、「このボタンを押せば1億ドルを差し上げます。しかし、押せばあなたの知らない誰かが、1人死ぬことになります。」と伝えられる。ノーマは「誰かが死ぬのも真実かはわからない。そして仮に誰かが死ぬとしても自分たちとは無関係な人間だから」とボタンを押してしまう。程なくして、スチュワードが訪れ、大金とボタンを交換していきます。アーサーが「金は受け取れない」と言って後を追っても「もう既にボタンは押されました。」と言って去っていく。その時アーサーは、スチュワードの車のナンバーを控え警察官である、ノーマの父に調べてもらう。

 

待って!!あらすじで喋りすぎてる!!  割愛! 

ただ一つ言わせてください!!  

1ミリもハッピーエンドではない!!

 

 

 

 

 

 

 

大金があればもっといい義足が買える(作れる)。と思っているのもまた事実でしょうね。

そもそもノーマは足にダンベルが落ちて骨折、病院でレントゲンを撮っている間に忘れられ、X線を当てられ続けた結果、義足がないと自由が効かない身体になったんです。そりゃ自由に動き回ることを経験してたら誘惑に負けますよね普通。

 

疑問というか負に落ちない点はいくつかあります。

まず、序盤でノーマに足を見せて欲しいって言った学生が何者なのか。。。その後もちょこちょこ出てきて引っ掻き回してくれましたね。スチュワードは"I have quite a few employees. " " I am looking at you right now." って見てるのは自分じゃないのに言ってたので、きっとあの学生も従業員だったのかなぁ。。。?と勝手に思ってます。

 

アーサーもアーサーだよ!! 確かにノーマが『死ぬのはどっかの死刑囚かもしれない。』って言った時に、『誰かの赤ちゃんかも』とか『向かいの住人かも』とか若干ネガティブなこと言ってたけどさ!!押しちゃったもんはしょうがないんだし、その事実は絶対に変わらないんだから、大人しく1億受け取ってればいいのに!!何でやっぱいらんから返すと言って追いかけるのさ!!そんで色んなイザコザに発展してくけど、全て自分らがヒッチャカメッチャカ調べたせいじゃん!!引っ掻き回してんのは自分らってことですよね!

 

中盤でアーサーが入った謎の水の塊がベッドに落下する。 何それ!!どっからそんな展開になったの!!あくまでも世界のどこかでありそうというか、実際にあってもおかしくないという親近感みたいなものがあったのに、その瞬間に『あ、、、やっぱ映画だよな、、、』って現実に引き戻されました。

 

最後に最も謎なのが、なぜボタンを押してからいきなり罰ゲームみたいに息子の視力と聴力を奪ったのか、、、そんなことするなら最初に言っとくでしょ普通!! 『ボタンを押したら100万ドル差し上げます。そしてその瞬間あなたの知らない誰かが亡くなり、あなたの息子の視力と聴力を奪います。』って!! 100万ドルと知らん誰かの命を天秤にかけて100万ドルが勝つのはまぁわかります。 でもそこに身内の聴力と視力も加わったら誰でも天秤の傾きは変わると思うんですよね。なんかスチュワード側の都合良すぎないかと。。。

 

 

 

この映画見てて個人的に1番怖いなぁって思ったのは、

スチュワードが最初から『人間は他者の命を無視して個人の私利私欲に従う。』って決めてかかってるところ。押すってわかってるから与える。そして最も大切な身内のために大切な人間を殺す。わかっていないと成り立たない。それがただひたすら怖い!!

それと同時に人間の怖さも伝わってきました。死ぬのが誰かわからなければ押す。死ぬ人がわかっていたら押せない。仮に名前だけ伝えられて全く知らない人だとしても押せないと思うんですよ。誰かわかるより、わからない方が罪悪感が少ないし、物事を簡単に捉えてしまうんです。

 

 

運命のボタンを簡単にまとめると、

ボタンを押す(前回ボタンを押した人が死ぬ)→次の人にボタンが渡る→ボタンを押す(前回ボタンを押した人が死ぬ)→次の人にボタンが渡る→ボタンを押す(前回ボタンを押した人が死ぬ)

これを永遠に繰り返しているんですよね。

この手の映画って、、、いや、映画ってなんでもそうだと思うんだけど、もし自分が同じ立場になったらどうするかなって考えます。この映画の場合だともし自分の元に謎のボタンが届いて(以下略)。 欲に駆られて押してしまうか、他者を重んじて24時間押さないか。どうだろう、、、きっと押します。なんらかの言い訳をして押します。皆さんは押さずにいられますか?

 

 

2020. 4/29の時点ではAmazonプライム会員はプライムビデオで鑑賞可能です。

字幕版しかないので、英語の勉強にもなります!! 僕もいくつか新しい単語覚えられたので!!

まだ一回しか見ていないので、見落としてる点がたくさんあると思います。また2回目、3回目って見た時に『あーこれはこういうことだったのね!!』って思いながら見たいと思います。